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DOLBYの基礎知識 第4回目   ドルビーデジタルEXについて [ファミリー]

ドルビーデジタルEX


.ドルビーデジタルは3万館を超える映画館と1千万戸に及ぶ家庭において、5.1チャンネルサラウンド音響の基準フォーマットとなっています。ドルビーラボラトリーズから、ドルビーデジタルをさらに一歩前進させたDolby Digital EXが登場しました。この新しい技術はサラウンドチャンネルの追加によって、さらなる臨場感と包囲感のあるサラウンド効果を実現します。今までも十分スリリングなドルビーデジタル5.1サウンドを、Dolby Digital EXではより精緻な方向性と包囲感により、熱狂的ホームシアターマニアも納得のレベルに高めました。

基礎知識


映画館から
Dolby Digital Surround EXはドルビーデジタル5.1映画サウンドトラックに客席後方に設置されたスピーカーから再生される第三のサラウンドチャンネルを追加するシステムです。映画館では各列の両端近くの客席に座っている観客にとっては、後方定位を体感させることが困難で、この新しいサラウンドチャンネルを後方に独立させたことにより、左右両サイドのサラウンドチャンネルと相まって、臨場感を高める効果を作り出し、映画のシーンへより強くあなたを引き込みます(図1参照)。例えば、エイリアンがあなたの回りを走ったり、戦闘機が頭上を抜けてはっきりと後方に通過したり、あるいは土砂降りの雨の降り方も、これまで以上に生々しさを感じます。

追加される後方サラウンド情報は通常の5.1ドルビーデジタルサウンドトラックの左右サラウンドチャンネルにエンコードされ、Dolby Digital Surround EXデコーダを設備している映画館ではその追加情報を第三のサラウンドチャンネルとして取り出すことができます。Surround EX設備のない映画館では、そのまま左右サラウンドチャンネルから再生されるため、情報欠落はありません。

数多くの映画がDolby Digital Surround EX方式で制作されており、毎月新作が登場しています。ドルビーのホームページhttp://www.dolby.com/をご訪問いただけば、最新作品リストがアップされます。


リスニングルームへ
Dolby Digital Surround EXで劇場上映された映画は、それがDVD発売や5.1チャンネルでデジタルTV放送される時も、第三のサラウンドチャンネル情報はエンコードされた状態です。ホームシアターシステムのAVレシーバーやプリアンプ/プロセッサがSurround EXの家庭版であるDolby Digital EXデコーダを搭載していれば、Surround EXサウンドトラックを制作者の意図した通りに、後方サラウンドチャンネルの追加による臨場感を再現して楽しむことができます。映画館の場合と同様、通常の5.1チャンネルドルビーデジタル再生でも音声情報の欠落はありません。

これから家庭用メディアで登場するDolby Digital Surround EXサウンドトラックには、逐次デジタルフラグが組み込まれ、 EX対応再生機器で自動的にEXデコード処理が選択できるようになります。2001年秋までの発売タイトルについては、モード選択を手動でEXデコードにする必要があります。ちなみに劇場で初めてこの方式で上映された映画は「スターウォーズ1/ファントム・メナス」で、2001年11月現在、DVDでフラグを組み込んだ作品は発売されていませんので、これら初期作品については音声モードを選んで鑑賞してください。

Dolby Digital EXデコードは本来Surround EXエンコードされたサウンドトラック用として使われますが、通常の5.1チャンネルソフトの中にはEXデコードをオンにして良好な効果が楽しめる作品もあります。その効果は作品によりますので、両方のモードをトライしてみるのも良いでしょう。


Dolby Digital EXの導入
ドルビーデジタルEXデコードは鑑識眼のあるリスナーにとっては更なる一歩ですが、ユーザーがドルビーデジタルEXを導入すべきかどうかは、その再生環境と本人の願望次第です。いつも中央のベストポジションでDVDを見ている人には、その恩恵は限定的と言えます。特にすでに良質な5.1チャンネルのホームシアターシステムを完成している場合とか、拡張に踏み切る十分な空間、願望、予算がない場合は、そのまま5.1ドルビーデジタルを継続して楽しむべきでしょう。

あなたが導入を決断した場合、従来の5.1チャンネルシステムに対してDolby Digital EXホームシアターシステムの構成が異なる点は、EXデコーダ、1本または2本の後方サラウンドスピーカー、そしてそのためのパワーアンプを追加することくらいです。

Dolby Digital EX搭載レシーバーやプリアンプ/プロセッサには、従来のドルビーデジタル5.1デコーダと共に追加デコーダ部が組み込まれます。第三のサラウンドチャンネル用アンプを搭載しているレシーバー製品もあれば、後方サラウンド用に単品のアンプ製品を別途追加する必要のある製品もあります。プリアンプ/プロセッサ製品の場合、1または2チャンネルアンプを既存のシステムに追加するか、6または7チャンネルアンプを選んですべてを一台のアンプにまとめることもできます。アンプをもう一台追加する場合は、その回路設計や定格出力が現用アンプまたはレシーバーと同系の製品を選ぶようにします。

Dolby Digital EXを再生するためには、通常の5.1再生と同様、試聴位置の両側あるいは若干後方に左右サラウンドスピーカーを設置します。第三のサラウンドチャンネル用には、もう一本(好ましくは二本)のサラウンドスピーカーを試聴エリアの後方背面に設置します(図2参照)。



ドルビーデジタルEXデコードは鑑識眼のあるリスナーにとっては更なる一歩ですが、ユーザーがドルビーデジタルEXを導入すべきかどうかは、その再生環境と本人の願望次第です。いつも中央のベストポジションでDVDを見ている人には、その恩恵は限定的と言えます。特にすでに良質な5.1チャンネルのホームシアターシステムを完成している場合とか、拡張に踏み切る十分な空間、願望、予算がない場合は、そのまま5.1ドルビーデジタルを継続して楽しむべきでしょう。

あなたが導入を決断した場合、従来の5.1チャンネルシステムに対してDolby Digital EXホームシアターシステムの構成が異なる点は、EXデコーダ、1本または2本の後方サラウンドスピーカー、そしてそのためのパワーアンプを追加することくらいです。

Dolby Digital EX搭載レシーバーやプリアンプ/プロセッサには、従来のドルビーデジタル5.1デコーダと共に追加デコーダ部が組み込まれます。第三のサラウンドチャンネル用アンプを搭載しているレシーバー製品もあれば、後方サラウンド用に単品のアンプ製品を別途追加する必要のある製品もあります。プリアンプ/プロセッサ製品の場合、1または2チャンネルアンプを既存のシステムに追加するか、6または7チャンネルアンプを選んですべてを一台のアンプにまとめることもできます。アンプをもう一台追加する場合は、その回路設計や定格出力が現用アンプまたはレシーバーと同系の製品を選ぶようにします。

Dolby Digital EXを再生するためには、通常の5.1再生と同様、試聴位置の両側あるいは若干後方に左右サラウンドスピーカーを設置します。第三のサラウンドチャンネル用には、もう一本(好ましくは二本)のサラウンドスピーカーを試聴エリアの後方背面に設置します



Dolby Digital EX のシステム調整
追加するサラウンドスピーカーとアンプの接続を済ませたら、最良の効果が得られるようドルビーデジタルEXの調整を行うのは、従来のドルビーデジタルの場合と同様です。

まず、オンスクリーン・メニュー(図3)やフロントパネルのコントロールを使って、1本もしくは2本のセンターサラウンドスピーカーがあることをレシーバーやプロセッサに伝達しておかなければなりません。

次に、追加したスピーカーが大型、小型のいずれのタイプかもセットに指示します。これは低音成分をどの程度扱えるかについての情報です。ブックシェルフ型や壁面埋め込み型の場合はSMALLを選び、フロア型のトールボーイ・タイプやウーファー用パワーアンプ内蔵の場合はLARGEを選べばよいでしょう。



第3に、追加したサラウンドスピーカーの遅延時間設定をします。多くのプロセッサやAVアンプでは各スピーカーまでの距離をメーター単位で入力できるようになっており、それに応じて遅延時間が自動的に設定されます。ミリ秒(mS)単位で遅延時間を直接入力する製品の場合は、視聴位置からフロントLスピーカーまでの距離と左サラウンドスピーカーまでの距離を差し引きして、そのメートル数を3倍した値(例えば2m x 3 = 6mS)が適正遅延設定時間となります。

最後に、プロセッサあるいはAVアンプの内蔵テスト信号をオンして、各スピーカーの音圧レベルが等しくなるよう各チャンネル出力レベルを調整します。これは耳で聞きながら行えますが、より正確に設定したい時はSPLメーターという測定装置を使用します。具体的な手順はお手元の製品取扱説明書を参照してください。


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